2012/02/06

インタビュー

APA受賞にともない、3月5日に東京都写真美術館で表彰式があり、
壇上にて受賞者にコメントを頂戴するので、そのつもりで、と連絡がきた。
その後の懇談会でもインタビューがあるという。

人前で話す事など、大の苦手である僕にとっては試練だ!
想いを素直に話すとしよう。

そんな話があり、全然関係ないけど、自分と写真の関わりについて思い出してみた。
あれは、先の目標も何も無かった浪人生の頃のはなし。
映画好きの幼なじみに誘われてマグナム写真展に行ったのが写真とふれあった最初。
内容は、戦争、ドキュメンタリーが主だった。
印象に残ったのは、『white』と書かれた綺麗な洗面台のとなりに『Black』と書かれた
汚く古びた洗面台がある写真だった。
人種差別などには縁遠い日本ではありえない場所。
写真で『伝える』力について初めて実感した。

浪人時代、ろくに勉強もせず、夢中になっていた事はレコード集め。
ぼんやり60年代のレコードを見ていたら、30年もの時を超えて今ここで自分がこの
レコードジャケットを見ている、ということに感動する。
自分のつくった物が、何十年も先に誰かが見ていたら、すばらしいという感動。
ものつくりは、子供の頃から好きな事であったが、当時のいろんな縁があり、
芸術学部写真学科に入学。今日に至る。

現在はカメラマンをやっているが、表現手段がカメラ(写真)というだけで、
大切にしていきたいのは、ものつくりの精神。誰かに向けてのメッセージ。
そんな想いが、この先の誰かに、当時の僕の様な感動を与えられていたら幸せなことだ。